カウディプテリクス
Caudipteryx
図鑑 / 恐竜のしっぽ
図鑑 / 恐竜のしっぽ
カウディプテリクスとは
学名(属名) | Caudipteryx |
名前の意味 | 尾に羽を持つもの cauda(尾)[ラテン語]-pteryx(羽)[ギリシャ語] |
分類 | 竜盤目・獣脚類(獣脚亜目・ コエルロサウルス類) |
全長 | 約1m |
食性 | 雑食 |
生息時期 | 白亜紀前期(約1億4400万年前-約9900万年前) |
下分類・種名 | Caudipteryx zoui Caudipteryx dongi |
論文記載年 | 1998 |
属名の記載論文 | Two feathered dinosaurs from northeastern China. Nature. 393 by Ji, Q.; Currie, P.J.; Norell, M.A.; Ji, S. 1998. |
特徴
カウディプテリクスは、1998年に中国で発見された羽毛恐竜です。白亜紀前期(約1億4400万年前-約9900万年前)に生息していました。 カウディプテリクスの尾先には、扇形に発達した羽毛が生えていました。
カウディプテリクスの羽毛は飛ぶためのものではありません。
羽毛を前脚にも発達させていましたが、飛ぶことはできなかったようです。
現生の鳥類のもつような風切羽とは違い、羽軸にそって対称的に羽毛がついていました。
立派な羽は、個体を区別したり、保温、求愛行動に使われた可能性があります。現生動物でいうと、孔雀の羽みたいなもの。
口はくちばしとなっています。上顎には、小さな歯がついていました。
お腹の辺りからたくさんの小石が見つかっており、食べたものの消化を助けるための胃石と考えられています。雑食性だったと考えられています。
発見と論文記載
1997年、中国北東部の遼寧省にあるYixian Formationから発見されました。
翌年、中国国立地質博物館のジ(Ji Qiang)やカナダ・ロイヤルティレル博物館のフィリップ・カリー(Philip J. Currie)などによって、タイプ種"カウディプテリクス・ゾゥイ(Caudipteryx zoui)"として論文に記載されます。それ以降 合計8体の化石が発掘されていますが、いずれも同地層からの産出となっています。
同地からは、ティラノサウルス類のディロングなども産出しています。