古生物図鑑
地球に生物が誕生したのは、約38億年前。
初期の生物ははっきりとした核をもたない原核生物と呼ばれる単細胞生物でした。
この後、長い時間をかけて真核動物、多細胞生物、脊椎動物と進化していくことになりますが、進化の舞台は海の中でした。
陸上には太陽が放つ有害な紫外線が直接降り注ぎ、生物にとっては大きな障壁となっていたのです。
シアノバクテリア(海藻)が放出した酸素が、生物の陸上進出のカギを握っていました。
大気中の酸素濃度が高くなったことでオゾンO3が増え、有害な紫外線を軽減するオゾン層を高高度に形成したのです。
オゾン層のおかげで、脊椎動物は約3億6500万年前、本格的な陸上進出を果たします。
ここでは、恐竜以外の古生物を紹介します。
無脊椎動物 - Invertebrates
魚類 - Pisces
約5億2400万年前、初めての脊椎動物が誕生しました。顎をもたない最古の魚類ミトクンミンギアです。
現在、脊椎動物の半数以上の種を魚類が占めています。ここでは、魚類の絶滅種を紹介します。
首長竜 - Plesiosauria
プレシオサウルスなどの首長竜を、恐竜と勘違いされている方が多いと思います。(首長竜は、学術的な定義による恐竜ではないんです)
勘違いされる要因は、「子ども向け恐竜図鑑の多くに、首長竜が併せて掲載されていること」、「1980年、2006年に公開されたアニメーション映画"ドラえもん のび太の恐竜"で、首長竜の赤ちゃんが主演級で出演していること」、「中生代の大きな動物をすべて恐竜と思い込む気質」にあるのかな。。。
ここでは、そんな首長竜を紹介します。
魚竜 - Ichthyosaur
イルカに似た絶滅した海棲爬虫類です(イルカは哺乳類です)。
中生代三畳紀前期に、陸棲爬虫類から進化して水棲になったと考えられています。どの爬虫類グループから進化したのかはわかっていません。
ジュラ紀に特に繁栄し、肉食性-肺呼吸をしていたようです。卵胎生だった証拠も多く残されています。
翼竜 - Pterosaur
首長竜、魚竜同様に、翼竜も学術的な恐竜ではありません。
羽毛を持たず、膜を張った翼で滑空していました。
その他の爬虫類 - Others of Reptiles
爬虫類は約3億年前に出現したと考えられています。乾燥に強く、内陸部に生活圏を広げていきました。陸上から二次的に水中に戻ったものもいます。
トカゲ、カメ、蛇、ワニの仲間が生息していました。ここでは、そんな彼らを紹介します。
単弓類(哺乳類型爬虫類) - Synapsida
単弓類は、のちに哺乳類への進化をつなぐグループです。かつては"哺乳類型爬虫類"とよばれていました。
側頭窓 - 頭骨の側面に開いた穴がひとつ、または無い爬虫類のグループを単弓類とよんでいます。代表は、ディメトロドンとエダフォサウルス。
(恐竜には側頭窓が2つあり、双弓類に分類されています。)
哺乳類 - Mammalian
ヒトと同じ、哺乳類。三畳紀後期(約2億2500万年前)には、最初の哺乳類-アデロバシレウスが生息していました。
恐竜が繁栄するジュラ紀,白亜紀を通して、ネズミほどの小さな哺乳類は反映の機会をうかがっていました。
哺乳類最大の特徴は、授乳による育児を行うことです。