2015年の恐竜ニュース
恐竜のしっぽ
日本にもティラノサウルス科が生息-長崎で歯の化石
2015-07-16
長崎県の白亜紀後期(約8100万年前)の地層から、ティラノサウルス科のものと推定される歯の化石2点が見つかりました。体長は10メートルほどと推定されています。
見つかった歯の1点は、長さ8.2cm、根元の最大幅が3.8cm、厚さ2.7cm。水平断面は膨らみのある楕円形でティラノサウルスの大型種に似ているそうです。
もう1点の歯は欠損があるもののノコギリのような鋸歯が認められます。
「体長10メートル級の肉食恐竜が発見された」のは、国内初。
長崎県では他の恐竜化石も見つかっており、多様な恐竜が生息した地として注目されています。
同じティラノサウルス科には、模式種のティラノサウルスの他、タルボサウルスやダスプレトサウルスなどが属しています。
アラスカで新種の恐竜-ウーグルーナラッククーックピケンシス
2015-09-27
アラスカ北西部で新種の恐竜が見つかりました。体長約9メートルの鳥脚類・植物食恐竜です。口がアヒルの形をしたハドロサウルスの仲間と見られています。
発見された地は白亜紀には現在よりもさらに北に位置しており、「北極に生存した恐竜」として記載しています。(ただし、現在の北極圏ほど寒くはなく
白亜紀の北極圏の年間平均気温は4℃ほどでした。)
(アラスカの先住民族イヌピアットの言葉で、「古代の植物食動物」の意味)「ウーグルーナラッククーックピケンシス」と名付けられました。 今後、「北極の恐竜がどのようにして、数ヶ月続く 雪が降り積もる暗い冬を生き抜いたのか」詳しい研究成果を待つことになります。
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