巨大な羽毛恐竜を発見 "美しい羽毛の王"
ニュース / 恐竜のしっぽ
1億2500年前の中国遼寧省の地層から、大きな羽毛恐竜が発見されました。
見つかったのは、成体(大人)1体と幼体(子供)2体。
成体は、体長9メートル、体重1400kgと推定されています。
同じ地層からはシノサウロプテリクスなどの羽毛恐竜が発見されていますが、これまで発見された羽毛恐竜より、はるかに大きい化石でした。
"ユウティラヌス・フアリ(Yutyrannus huali)"と名付けられました。<美しい羽毛の王>の意味です。
15-20センチくらいの羽毛が、全身を覆っていました。
羽の構造から「飛ぶための羽ではなく、保温のために使われた」ようです。
通常、身体の大きな動物は体温の保持が容易なため、「小型恐竜で羽毛が発達した」と考えられていました。
ユウティラヌス・フアリの発見は、「大型の獣脚類にも羽毛を持つ種がいた」ことを示していて、興味深い発見となっています。
卵を温めたり、性的アピールのために使われた可能性もあります。
羽毛恐竜ユウティラヌス・フアリの化石は、2012年千葉・幕張で開催された恐竜展[恐竜王国2012]の見どころのひとつとなりました。
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