ダンクレオステウス
Dunkleosteus
古生物図鑑 / 恐竜のしっぽ
古生物図鑑 / 恐竜のしっぽ
ダンクレオステウスとは
学名(属名) | Dunkleosteus |
分類 | 板皮綱-節頸目-ディニクティス科 |
全長 | 8 - 10m |
食性 | 肉食 |
生息時期 | デボン紀後期(約3億8200万 ~ 3億5800万年前) |
下分類・種名 | Dunkleosteus telleri |
論文記載年 | 1956 |
特徴
茨城自然博物館
ダンクレオステウスの頭部は、甲冑のように硬い装甲板で覆われていました。デボン紀後期に生息した板皮類に属する魚類です。 板皮類は顎を初めて備えた脊椎動物で、歯ではなく歯状になった骨質の鋭い板をもちます。
体長は8m~10m。生息当時最大級の捕食者で、食物連鎖の頂点にいたと考えられています。
かつては"ディニクチス(Dinichthys)"と呼ばれていました。
ダンクレオステウスの強い顎
ダンクレオステウスは下顎が下がれば自然に上顎が上がる構造になっており、それほど力をいれずとも大きく口を開けることができました。
2007年アメリカ・シカゴ大学が、ダンクレオステウスの模式種Dunkleosteus telleriのコンピュータモデルをつくって噛む力を測定しています。 それによると、口先の噛む力は4400N(ニュートン)、奥では5300N以上と推定されました。その数値は、現生種のホホジロサメ3100N、アリゲーター4000Nと比較しても大きく上回っています。 ダンクレオステウスは現生・絶滅種を含む魚類・水棲動物のなかでも、最大級の噛む力を誇ることがわかりました。
口内に歯がなく咀嚼できないため、噛みちぎった肉を丸呑みして消化できない骨などは吐き出していたようです。