パキリノサウルス
図鑑 / 恐竜のしっぽ

パキリノサウルスとは
学名(属名) | Pachyrhinosaurus |
名前の意味 | 分厚い鼻を持つトカゲ pachys(分厚い)[ギリシャ語]-rhino(鼻)[ギリシャ語]-saurus(トカゲ)[ギリシャ語] |
分類 | 鳥盤目・周飾頭類(周飾頭亜目・角竜下目) |
全長 | 約5 - 8m |
食性 | 植物食 |
生息時期 | 白亜紀後期 |
下分類・種名 | Pachyrhinosaurus canadensis Pachyrhinosaurus lakustai Pachyrhinosaurus perotorum |
論文記載年 | 1950 |
属名の記載論文 | Pachyrhinosaurus canadensis, representing a new family of the Ceratopsia, from southern Alberta. National Museum of Canada Bulletin. 118. by Charles Mortram Sternberg. 1950. |
特徴
パキリノサウルスの最大の特徴は、鼻の上の分厚くなったデコボコです。
ちょうど、他の多くの角竜・ケラトプス類が角をもつ位置にあります。

その役割についてはわかっていませんが、「同種との力くらべをするときに相手を傷つけないように、角ではなくデコボコの突起となった」とする説や、 「パキリノサウルスの角は化石に残らないケラチン質でできており、鼻の上のデコボコはその土台となった」説などが提唱されています。
フリルの後方には、真ん中に伸びる短い突起と、外側に伸びる長めの突起があります。

寒い土地での集団生活
1986-1989年の発掘調査でアラスカのブルックス山脈の斜面−白亜紀後期(約7000万年前)の地層から、9体のパキリノサウルスの化石が集団で見つかりました。 成体(大人)から亜成体(子ども)まで含まれており、群れで行動していたことを示唆しています。
白亜紀後期当時のブルックス山脈は高いところで標高6000m。 北極圏にあったこの土地は、冬になると厚い氷が大地を覆っていたでしょう。
約7000万年前-白亜紀末期のアラスカを舞台に集団で移動するパキリノサウルスの姿は、2013年公開のイギリス・アメリカ・オーストラリア合作映画"Walking with Dinosaurs(邦題ウォーキングwithダイナソー)"に描かれました。
発見と論文記載
1945-1946年に、カナダ・アルバータ州のホースシュ・キャニイオン累層(Horseshoe Canyon Formation)で頭骨化石が発掘されました。
そのあと数年の間に、アルバータ州のセント・メアリー川層(St. Mary River Formation)からも同種の化石が出土します。
1950年、アメリカ系カナダ人古生物学者チャールズ・スタンバーグ(Charles Mortram Sternberg)によって、新属新種としてパキリノサウルス(Pachyrhinosaurus canadensis)が記載されます。
放射線測定により、ホースシュ・キャニイオン累層は7400万年-6700万年前の地層と測定され、
そのころこの場所は湿地、氾濫原が広がる湿った亜熱帯気候だったことがわかっています。
前項で記載した寒い地域と亜熱帯気候ともに発見されているパキリノサウルスは、現生の渡り鳥のように季節に応じて広い範囲を移動していたと考えられています。