虹色の恐竜Caihongを発見 -中国-
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2014年2月、中国遼寧省の古生物博物館は、保存状態の良い羽毛恐竜の化石を入手しました。河北省で、農家の方が発見された化石だそうです。
調査の結果、新属新種であったことが判明して、2018年中国語で「大きなとさかのある虹」という意味をもつ"Caihong juji"と名づけられました。
Caihongはジュラ紀後期(約1億6000万年前)の森で暮らし、小さな哺乳類やトカゲを捕食していたと考えられています。 アヒルほどの大きさで、体重は約500gと推定されています。
羽毛恐竜研究の権威-中国科学院の徐星博士に「美しく保存されたCaihongの羽毛に衝撃を受けた」といわれるほど保存状態は良好で、
羽の色素の痕跡が含まれていることがわかりました。
化石の66カ所からサンプルを採取し、現生の鳥の羽のメラノソーム(色素を蓄える小器官)と比較しました。
その結果、Caihongの頭と胸、そして尾の一部から、長く平べったい層状のメラノソームが見つかったのです。
これともっともよく似ているのは、虹色に輝くハチドリの喉の羽毛のメラノソームでした。Caihongも同じように、虹色に輝いて見えたと推定されます。
出典元 - ナショナル ジオグラフィックス