ボレアロペルタ-カナダのヨロイ竜、皮膚を覆った膜か
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白亜紀中期(約1億1200万年~1億1000万年前)に生息したノドサウルス類に属する新種のヨロイ竜、ボレアロペルタ・マークミッチェリ(Borealopelta markmitchelli)。
2011年カナダ・アルバータ州で発見されたこの恐竜は前半体が驚くほど良好な保存状態を保っており、恐竜の外側を覆った黒っぽい膜が保存されていました。
この膜は恐竜の皮膚が変化した物と考えられています。英ブリストル大学の古生物学者ヤコブ・ビンター氏は、赤茶色の色素であるフェオメラニンの化学的な手がかりが膜の中に見つかったと主張しています。
動物の軟組織がどのような過程を経て保存されるのか、体色の判定は早計とする意見もあり議論の余地が多く残されていますが、これほど良好な保存状態のヨロイ竜が発見されたことは刺激的です。
ボレアロペルタは、全長5.5m、体重1.3tと推定されています。
恐竜博などで、日本で公開される日を楽しみに待っています。
出典元 - ナショナル ジオグラフィックス