フクイベナートル-日本で新種の羽毛恐竜を発見
ニュース / 恐竜のしっぽ
福井県立恐竜博物館と福井県立大学は、「2007年に福井県勝山市にある約1億2000万年前(白亜紀前期)の地層から見つかった化石は、新種の羽毛恐竜と判明した」と発表しました。国内で見つかった新種の恐竜は7例目になります。
小型の獣脚類で、鳥類の祖先であるコエルロサウルス類マニラプトル形類に属する羽毛恐竜だと考えられています。
「福井の狩人」の意味をもつ属名「フクイベナートル(Fukuivenator)」と学名をつけました。
鳥類と同じくらい鋭敏な聴覚をもち、平衡感覚をつかさどる三半規管は獣脚類の特徴がみられ、獣脚類から鳥類に進化する過程にいた恐竜だそうです。
今回発見されたのは成長途中の亜成体で、全長245センチメートル、体重25kgと推定されています。歯の形や首の骨などから、フクイベナートルは雑食性とみられます。